ママに読んで欲しい本

「アンパンマン」にこめられた本当の意味から学ぶ育児のヒントと生きる力

はじめまして!0歳と2歳児を育てる育休中ママです。子供ってアンパンマン好きですよね。私は家じゅうがアンパンマンだらけになるのが嫌で最初はアンパンマンを見せることを避けていました。
でもある1冊の本との出会いが、私の考えを大きく変えました。その瞬間、自分がどれだけ大切なことを見逃していたのかに気づき、心の奥で「もっと早く知りたかった」と悔みました。

やなせたかしが込めた深いメッセージ

引用https://th.bing.com/th/id/OIP.flthgJ7o5UNPAFDJx-xEowHaEK?rs=1&pid=ImgDetMain

「アンパンマン」は、子どもたちにとってのヒーローですが、大人にとっても学びの宝庫です。やなせたかしが込めた深いメッセージには、育児に役立つヒントや、生きる力を育むためのヒントが隠されています。本記事では、「アンパンマン」の本当の意味を紐解き、親としての視点からその魅力を掘り下げます。

アンパンマンから学ぶ勇気とやさしさ

やなせたかしの作り上げたアンパンマンの最大の特徴は「正義」を戦いによって示さないことです。

子供向けのアニメや漫画は正義のヒーローがいて、悪者をやっつけますよね。でもアンパンマンはバイキンマンを殺したりしません。
困っている人のために「顔をちぎって差し出す」これは一見シンプルですが、実はとても大きな問を私たちに投げかけています。それは…

「誰かのために自分を捧げる勇気とやさしさ」を持てているか、ということです。

その姿勢は、私たち親が子どもたちに伝えたい大切な価値観そのものではないでしょうか?

やなせたかしが本当に伝えたかったこと

写真:asahi.comより引用

やなせたかしが描いた「アンパンマン」には、彼自身の人生経験である戦争体験が深く刻まれています。その背景を知ることで、彼が子どもたちに何を伝えたかったのか、そして「アンパンマン」の物語に込められた真のメッセージを理解することができます。

戦争経験が形作った「本当の正義」

やなせたかしと戦争の記憶

やなせたかしは若い頃、第二次世界大戦に従軍しました。その中で、戦争が「正義」とされる中で多くの人々が傷つき、苦しむ現実を目の当たりにします。この経験から、彼の心に「本当の正義とは何だろう?」という深い疑問が刻み込ませたようです。

人生を通じて見つけたシンプルな答え

戦争が終わった後も、この問いは彼の中で消えることは無かったようです。そして、長い人生の中でやなせたかしがたどり着いた答えは驚くほどシンプルなものでした。

正義とは困っている人を助けること

目の前で苦しんでいる人を救うこと

アンパンマンに込められた信念

やなせたかしが見つけた「正義」の形は、『アンパンマン』の物語そのものです。

敵を倒すことが目的ではなく、「自分の顔を差し出して人々を足すkる」という行動で「正義」を体現している

「力で勝つことが正義ではなく、相手を思いやる心こそが本当の正義」

やなせたかしが届けたかったメッセージ

『アンパンマン』は、ただのヒーロー物語ではありません。その中に込められたのは、 「やさしさが希望を生み出す」 という普遍的なテーマです。
この物語は、子どもから大人まで誰の心にも響き、私たちに勇気と希望を与えてくれるのです。

「与える愛」を子供にどう伝えるか

1. 物語を通して親子で話し合う

アンパンマンのエピソードには、「困っている人を助ける」や「みんなで協力する」といったテーマが多く含まれています。アニメを観た後、子どもに優しい問いかけをしてみましょう。

私はアニメを見ながら「アンパンマンがどうしてパンをあげたのかな?」
「お腹が空いている人を助けたとき、どう感じたと思う?」などと問いかけるようにしています。

親が子どもの意見に共感しながら話を広げることで、アンパンマンの行動の意味が深く心に残りますよ。

2. 絵本を読みながら行動を具体的に伝える

絵本の読み聞かせは、子どもにとって特別な時間です。アンパンマンが自分の顔をちぎって差し出すシーンでは、その行動の背景にある「与える愛」を言葉で補足してみましょう。

「アンパンマンはお腹が空いて困っている人を助けるために、自分のパンをあげたんだよ。」
「自分のものを分けるって、すごくやさしいことだね。」

さらに、「今日はお友達や家族に何かを分けてあげられることがあるかな?」と、日常生活に結びつけるとより実践的で分かりやすいですね。

3. 「アンパンマンごっこ」で体験させる

遊びを通じて「与える愛」を体感させるのも効果的です。アンパンマンのように「困っている人を助ける」遊びを親子で楽しんでみましょう。

おもちゃの食べ物を使って「困っている人役」に分け与えるごっこ遊び。
人形を使って人形が困っているというストーリーを作る。など。ごっこ遊びに意味を持たせると親も有意義な時間になります。

こうした体験は、子どもが実際に与える行動を試し、喜びを感じる機会になります。

4. 親が日常生活でお手本を見せる

親自身が「与える愛」を実践する姿を見せることが、子どもへの最高の教育です。たとえば、困っている人を手助けしたり、小さな親切を心がけたりする行動を、子どもに見せるだけでも大きな影響があります。

私は日常生活でなるべく家族に声をかけるようにしています。ここで一番重要な人物は「夫」です。子育てしていると子供優先になりがちですが、一番身近な人を大切にするように心掛けています。

誰かを助けた時、「アンパンマン」みたいだね。と声をかけると子供には分かりやすいです。

5. 「ありがとう」を教える

「与える愛」を学ぶためには、「受け取る側」の気持ちも大切です。アンパンマンの登場人物たちが感謝の言葉を伝えるシーンを見たら、「ありがとうを言われたらどう思う?」と感想を聞きながら、感謝の重要性を伝えてみてください。

家族の中で「ありがとう」を言い合うことはとても大切です。我が家では、夫婦でどんな小さなことでも「ありがとう」と伝えるように心がけています。その姿を見ている子どもたちも自然と「ありがとう」と感謝の気持ちを口にするようになりました。

おススメの絵本

愛とやさしさの本当の意味を教えてくれる、とっておきの絵本をご紹介します。この1冊を手に取れば、大切な人と共有したくなる心温まるメッセージが見つかりますよ!

やさしいライオン

動物園で育ったライオンのブルブルと、母親のように優しく接してくれる犬のムクムク。二匹の深い絆を描いた感動的な物語です。人間の都合で引き離された二匹が再会を目指して努力する姿に、愛と友情の力を感じることができます。心温まるストーリーです。

ガンバリルおじさんのまめスープ

雪に閉ざされた一軒家に住むガンバリルおじさんが、困っている旅人に自分の持ち物を分け与える優しさを描いた絵本です。愛に満ちた行動が子供たちに感謝の心を教えてくれます。

まとめ

アニメや絵本を通じて、子どもたちは自然にアンパンマンのやさしさに触れることができます。それを親が丁寧に言葉や行動で補うことで、「与える愛」の意味が日々の生活に根付きます。アンパンマンをヒーローとして憧れる気持ちを活かしながら、日常の中で少しずつ「やさしさを与える喜び」を体験させてあげましょう。

やなせたかし氏がアンパンマンに込めた深い想いと、彼の生き方の哲学を知りたい方へ。心温まるエピソードや創作への情熱が詰まった一冊はこちらです。